時計と地球の自転のずれを調整する「うるう秒」が2035年までに実質的に廃止される見込みとなった。11月に標準時のもとになる時刻の管理を担う国際組織の会議「国際度量衡総会」で決議があった。IT業界からは歓迎の声が上がるが、実生活に影響はないのか。 かつて時の定義は、昼と夜のように人間の生活リズムと密接な地球の自転に基づいていた。「24時間で1回転するとして、その8万6400分の1が1秒」といった具合だ。 ところが科学技術の進歩で、自転速度が潮の満ち引きによる潮汐(ちょうせき)摩擦などで微妙に変動することが判明。のちに1秒の定義は、高精度な原子時計によるものに置き換わった。 現在、各国の標準時のもとになる「協定世界時(UTC)」も、世界中にある400台以上の原子時計の進み具合を平均するなどして決められている。 うるう秒は、そんなUTCと地球の自転に基づく時刻が、大きくずれないよう合わせるための
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