JR特急「やくも」(岡山―出雲市)が走る伯備線で、鉄道写真の愛好家「撮り鉄」の迷惑行為が沿線住民を悩ませている。やくもは、40年以上前に製造された「国鉄型」車両で定期運行する全国唯一の特急電車。新型車両の投入に伴って引退する6月中旬までは、沿線に全国から撮り鉄が殺到するとみられ、JR西日本や沿線自治体は対応に追われている。(東大貴) 【写真】鉄道敷地内で撮影する撮り鉄たち 3月中旬、傾斜して走る躍動感あふれる様子が撮影できるスポットとして知られる鳥取県日野町津地の通称「 根雨(ねう)カーブ」に、平日にもかかわらず10人ほどの撮り鉄が集まっていた。ほとんどが線路から離れてカメラを構えたが、一部は線路脇に入り込んで撮影した。 岡山県津山市から毎週訪れるという男性(40)によると、こうした危険な行為が目立つようになったのはここ3年で、若者のグループが多いという。「注意すると逆ギレされるし、僕たち