34年前、スウェーデンで、当時のパルメ首相が暗殺された事件で、検察当局は容疑者の名前を明らかにしましたが、すでに死亡していることから、捜査を打ち切ると発表しました。犯行の動機などは分かっておらず、事件の捜査は謎を残したまま終結することになりました。 1986年2月、スウェーデンのストックホルムの繁華街で、当時のパルメ首相が映画を鑑賞したあと、妻とともに帰宅していたところ、何者かに背後から銃で撃たれて死亡しました。 決定的な目撃証言などがない中、捜査が続けられてきましたが、スウェーデンの検察は10日、記者会見し、容疑者として現場近くの会社に勤めていた地元の男の名前を明らかにしました。 犯行に使われた銃は発見されておらず、動機なども分かっていませんが、男がパルメ元首相の政策に批判的だったと親族が証言していることや、軍への入隊経験があり銃の扱いに慣れていたことなどから、容疑者と判断したということ