ことしは関東大震災から100年です。 当時、地震による火災で東京の市街地の広い範囲が焼失する中、千代田区にその一角だけが焼け残った地域があり「奇跡」として語り継がれてきました。 その遺構ともなってきたポンプ所が、ことし解体されることになり、その工事が始まりました。 解体が決まったのは東京 千代田区神田和泉町にある「旧和泉町ポンプ所」です。 関東大震災の前年の1922年に完成し、秋葉原駅から程近いところにあります。 100年前の関東大震災では、周辺のほぼすべての地域が火災で焼き尽くされる中、この施設のある神田和泉町と隣接する神田佐久間町の一角だけが焼け残り「奇跡」として地元で語り継がれてきました。 「奇跡」は、なぜ起きたのか。 言い伝えや専門家の分析では、周囲に耐火性のある建物があったことなど複数の好条件が重なったことに加え、このポンプ所などの水利施設を使って住民たちが必死の消火活動を行った