ついに1ドル=120円台に突入した円相場。 この円安はどこまで進むのか? 市場関係者の間で飛び交うのは、125円前後を意味する“黒田ライン”ということばです。(経済部記者 中野陽介) 1ドル=125円前後の“黒田ライン” 黒田とはもちろん、日銀の黒田東彦総裁のこと。 黒田バズーカとも呼ばれた大規模な金融緩和を背景に1ドル=125円前後まで円安が進んでいた2015年6月10日、衆議院の財務金融委員会で、黒田総裁はこう発言しました。 『ここからさらに円安に振れることは、普通に考えるとなかなかありそうにない』 急速な円安への警戒感も出ていただけに、この発言を行き過ぎた円安に対するけん制だと受け止めた市場は大きく反応。 円相場は一時2円以上も円高が進みました。 “このラインを超えると黒田日銀は動くぞ” こうして市場関係者の胸に深く刻み込まれたのが、1ドル=125円前後の“黒田ライン”というわけです
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