学校で携帯電話を禁止しても必ずしも問題は解決しない。大人も含めて、携帯電話の使い方、マナーについて改めて学ぶべき時にきているのではないだろうか。 第5回において、「子どもに携帯電話は必要か」というテーマで考察した。しかし現実問題として、学校で携帯電話を禁止したところで、24時間を制限できるわけではなく、根本的な問題解決にはならない。ではどうすればいいのか。今回はその点について考察してみたい。 携帯電話が人間性を壊すのか? 橋下大阪府知事の「携帯電話禁止令」については、さまざまな人がコメントをしているが、前回も触れたように、鳩山邦夫総務大臣も賛同した。 内容は、携帯電話の利便性を指摘した上で「メールは便利だ。しかし、メールでは他人を気にせず相手にだけものが言えるため、伝える内容にブレーキが効かなくなる。顔を見て心のひだを読み合う中で人間関係は成立する。携帯電話は人間性を失わせる側面を持ってい