前回はシステム部品としてのデータベースの特徴、データベースの性能がどのようにして決まるか、なぜデータベースを単純に並べただけではスケールアウトできないのかを説明しました。今回は、データベースをスケールアウトさせるにはどうすればよいのかを解説します。 スケールアウトとは、何台もサーバを並べて全体で処理能力を上げる方法です。WebサーバやJavaのアプリケーションサーバの場合には、共有データが必要ない場合が多いので、単純にサーバを増やして、負荷分散装置(あるいはサーバと不可分散ソフトウェア)を使えばスケールアウトが可能でした。 一方データベースは本質的に共有データを扱うソフトウェアなので、そうは簡単にはいきませんが、図1に示すように、2つの方法のスケールアウトが考えられます。