指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヨハネス・ブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68は、 ブラームスが作曲した4つの交響曲のうちの最初の1曲である。 ハンス・フォン・ビューローに「ベートーヴェンの交響曲第10番」とまで言わせた程の 完成度を示し、交響曲史上でも最も重要な作品のひとつとなっている。 「暗から明へ」という聴衆に分かり易い構成故に、 第2番以降の内省的な作品よりも演奏される機会は多く、 最もよく演奏されるブラームスの交響曲となっている。 ブラームスは、ベートーヴェンの 9つの交響曲を意識するあまり、 管弦楽曲、特に交響曲の発表に関して非常に慎重であった事で知られている。 最初の交響曲は特に厳しく推敲が重ねられ、 着想から完成までに21年という歳月を要した労作である。 この作品は、ベートーヴェンからの交響曲の系譜を正統的に受け継いだ名作とし