ローマが好んだ競技(見世物ともいえます)剣闘士試合があります。 剣闘士試合の他に野獣狩りや模擬海戦なども行われ市民が熱狂しています。剣闘士試合の開催は選挙の人気取りや為政者が市民への娯楽を提供する目的でかなりの頻度で行われた模様です。(逆に剣闘士試合をほとんど開催しなかった皇帝は善政を行っても市民からは大変な不評を買っています) ここで注意しなければならないのは反乱を起こしたスパルタクスのイメージから剣闘士=奴隷や捕虜と思われがちですが、実際は自由人やローマ市民が職業として戦ったばかりか、果ては元老院の議員や皇帝までもが収入やスリルを求めて剣闘士試合に出場しています。 戦闘は相手が死ぬまで戦うのではなく、決着がついたときに観客が親指を立てて拳を挙げれば処刑係が殺害し、親指を下に下げれば助命されるシステムでした。 よって負けても戦い方がすばらしかったり人気のある剣闘士の場合は再戦の機会が与え