三島市の中心部から車で十分程の、山田川の渓流沿いに「山田川自然の里」はあります。耳を澄ますと、鳥の声や川のせせらぎの音が聞こえ、レンゲやスミレなどの野の花が咲く道を歩くと、どこか懐かしいような原風景が広がる、自然豊かな「里山」です。 耕作放棄され人も入れない荒地となっていたこの場所に「故郷の里山を作りたい」と地元の有志が声をあげたのは、十年程前。三島市と協力して三年をかけて伐開や整備を行い、平成二〇年の開園以来、三島市(農政課)による維持管理と、ボランティアによる保全・イベント活動などが行われ、年間のべ2000人以上の人が訪れる憩いの場所となっています。 自然の里にある、市民農園やユニバーサル農園などの畑では、三島市が推進する有機農業での安心安全な作物が作られています。子どもたちの農業体験や、有機農業セミナーなども開催されています。 一方、ボランティアが保全活動を行っている里山エリアには、