ホームのクリスマス会はとてもご入居者様が喜んでくれました。 企画も出演も若いスタッフがやったこと。 人気コーヒーチェーンから大勢の方々が、コーヒーと共に「お店」の香りを持ってきてくれたこと。 この二点が良かったのだと思います。 ハッキリしているのは、ご入居者は「『今』を楽しみたい」ということ。 ときどき地域の老人会の方が来て、 「慰問にいきますよ。踊りや南京タマスダレとかやります」 なんておっしゃいますけど、そんなのはあまり喜ばれないのですね。 さて、今朝は八時半からミサにあずかりました。 いよいよ今週は、クリマスウィーク。 教会では「降誕祭」なんていって、「世間の馬鹿騒ぎとはちょっと違いますよ」という風情。 でも、心の中はそんなに変わらないのです。 ２４日のイブには、１８時、２０時、２２時と３回ミサをするのだから、やっぱりスゴイ人気です。 われわれ信徒が馴染んでいるお祈りの中に「聖母マリ

今日、面談に言った方から、「おたくは駐車場あるの？」と、尋ねられました。 高齢者だってクルマに乗るのは当たり前ジャン…と思うかもしれませんが。 その方は９４歳の女性なのです。 でも、お話を聞くと、まあその人生のアクティブなこと。 「何でも一番が好き」とか、「絶対に後ろには下がらない」とか。 「クルマはいいわよ。人間の十倍は働きます」だって。 ホント、恐れ入りました…。 にほんブログ村

今日、クリスマス会がありました。 外からのお客様が多かったのが今年のクリスマス会の特徴です。 また、コーヒーチェーンの店員の方々もかなり来た上、クリスマスケーキはいつもと違って外注でした。 そういった「外の空気」が、皆さんの気持ちを和ませてくれたようです。 まあ、そんなに楽しいことは提供できませんが、皆さんの「栄光の日々」をほんの少しでも思い出して頂けたら幸いと思います。 にほんブログ村

昨日までかなり緊張する日々が続いていたので、今日は積極的にまったりしていました。 トコヤ行って。 マッサージして。 銭湯入って。 うどん作って。食べて。 映画観て。 ワイン飲んで。 いのちと関わる稼業だから、お休みの日は出来るだけぼんやりしたい…というのが本音。 ま、いつもボンヤリしてますがね。 お医者さんとか、大変だろうな。 でも、お医者さんは収入も社会的地位も高いから、いいか。 看護師さんも大変でしょうね。 病院勤めからホームに流れてくる看護師さん（「流れてくる」なんてマズイな。でも、そんな感じするんですね…）たち、皆、「疲れ果てた」感あるものね。 でも、介護スタッフや我々は、これといった手段も地位も収入もなく「死」とお付き合いしてるんだから、けっこう大変だよな。 お互い、もっと労わり合わないとね。 そうそう、賛美歌はやっぱり良いですよ。 賛美歌と言うと宗教音楽みたいで（ま、その通りだ

冬は、一人暮らしが身に沁みる。 年々、そういう感が強くなってきた。 さて、今日は本社でケアマネジャー会議がある。 顔なじみが増えて、少しは人生のグチも言えるようになってきた。 そうじゃないとね、中年の集まりなんだから。 毎朝、讃美歌集を聴いてから仕事に出かけている。 神様、弱い私の心をお守り下さい…。 そんなことだって、打ち明けられるようになった。 つっぱたって、仕方ないものね。 今日一日が、実り多いものでありますように…。 にほんブログ村

呼吸の音。深さ。強さ。間。 今日は、呼吸にとても気をつけていた一日だった。 人は、物を食べて生きている。 が、その前に、呼吸をして生きている。 そんなことを強く実感している。 いのちに直接関わる仕事でもなければ、これほど呼吸に敏感になることもなかったろう。 そう考えると、実に得がたい経験をしているのかもしれない。 にほんブログ村

歳を重ね、ある程度の状態になると次第に食事を受け付けなくなってきます。 当然、低栄養になり、全身が衰弱をし始めます。 人々はこの状態を「老衰」と呼び、あたかも自然現象のように捉え、受け容れてきました。 ところが、近頃この「老衰」という言葉をあまり目にしなくなりました。 新聞やテレビの死亡記事を見ても、９０歳を過ぎても必ず病名が付いています。 ということは「病死」になるわけで、病気だったら「まだ良くなったハズ」という発想に繋がっていきます。 老人ホームに四年半勤めてみて、「人の死は自然の営みである」と強く実感するようになりました。 でも、ホーム側は、よほどでない限り「最後は病院で迎えて欲しい」と思っています。 なぜなら「トラブル」が怖いから…。 もちろん、病院側はあまり受け入れたくありません。 そこで、瀕死の高齢者の押し付け合い…というようなことが容易に起りえます。 私は多くを語ることはでき

今日は一日、ＰＤＦソフトと格闘していた。 私は今世紀の初頭、縁あってある文芸出版社の編集者と数年間おつきあいさせて頂いた。 結局その出版社の新人賞は取れなかったが、数年間かけて書いていた小説がワープロのフロッピーに残った。 それを復旧させようと、秋葉原まで出かけてワード様式に変換し、ＣＤーＲＯＭに収めた…ということは以前もブログに書いた。 そのうち面白そうなのを披露したくなって、ＰＤＦに取り込もう…と考えたことも綴った気がする。 そして私はＰＤＦ変換ソフトを買ったのであった。 それが昨日届いていた。 うれしくなってすぐインストールすると…。警告文が！ 「このままインストールを続けると重大な事故が起こる可能性があります。続けますか？」 なんて言うからビックリ。 そこで昨日は寝てしまった。 今日、再度チャレンジしたけど、ダメ。 昼間、都心に出る用事があったから、その帰りに大型書店に寄って、 『

いよいよ暮れも押し詰まってきました。 こうなると、忘年会のシーズンです。 なんのかんの言って、忘年会はシブトク生き残っている行事ですね。 まあ、大勢で会食するのは楽しいですからね。 そこにお酒が入るとなればもう…。 我が職場でも忘年会をやろうと、幹事さんがホームの最寄り駅の居酒屋に訊いたところ、 「もう、予約でイッパイです」 と、言われてしまいました。 慌てて他をさがしたら、席がとれたのは一店舗だけだったとか。 最寄り駅周辺には居酒屋チェーンが七、八箇所はあるのですから、けっこうな賑わいです。 ま、年に一回くらいは皆でパーッとやりたいですよ。 忘年会は、日本人が日本人らしさを維持するための必須の行事である。 …なんて。 にほんブログ村

介護保険を実際に使おうとすると、要介護認定の申請をして、訪問調査員の調査を受ける必要があります。 ホームに住んでいる方は、もちろんほとんどが介護保険を利用されています。 認定期間が切れる前に更新申請をして、訪問調査員の調査（認定調査）の対応をするのがケアマネジャーの仕事のひとつです。 昨日、今日、明日と三日連続して認定調査があります。 訪問調査員には色んな人がいて、なかなか面白い。 昨日の方は「かっ飛ばしタイプ」で、サクサクと進みました。 今日は打って変わって慎重な人で、教科書通りに「そんなの答えられないだろう」ということまでゆっくりとご本人に尋ねていました。 そして、明日は、区役所職員です。 やっぱり緊張するなア…。 ところで、こんなことは大きな声では言えませんが、自治体によって要介護度の「出かた」が違う気がします。 お金持ちの市区町村ほど、高めに出る傾向がある気がします。 …あわわ、こ

昨日の落語会はよござんした。 前半一時間はスタンダップコメディアンやアコーディオン歌謡師と言った三人の大道芸人。 後半は打って変わって、立川志の輔がみっちり一時間『徂徠豆腐』を語った。 やはり志の輔の芸は圧倒的。 でも、ところどころ、談志によく似てるなア。 まあ、弟子だから当たり前ですがね。 私は家に帰ってからもちょっと興奮していて、出演者たちのことをしばらく調べていましたよ。 やっぱり、芸人って憧れるなア。 すると、「私だって物書きって芸がある！」なんて思いが募ってきたのですね。 そして、先日「ワード」になって戻ってきた私の小説たちを世間の人たちに見てもらいたい…と思い始めました。 （詳しくは１２月２日のブログ参照） まず、私の芸を公開する手段として、ワードの文章をＰＤＦに変換してみよう…と思ったのです。 やりかた全然知らなかったのですが、変換用のソフトが必要なのでした（当たり前か…）。

最近、「ミラクルひかる」に嵌っている。 ミラクルひかるとは、物真似タレントである。 宇多田ヒカルの物真似を十八番にしていて、奇跡的に似ているため、「ミラクルひかる」という芸名になった。 …かどうかは知らないけれど、まア、本当に良く似ています。 彼女は、こう言っていた。 「私はテレビの露出が少ないわりには、知られてるんです。『You Tube で見た』って人が多くて。私は『You　Tube芸人』なんです」 それを「ちょっと哀しいけれど」と言っていたけれど、そんなことないですね。 今年もっとも話題になったsengoku38さん（スペル違ってない？）の例を出すまでもなく、今やYou Tube　は途方もない影響力をもったメディアである。 芸の世界だけとってみても、そこには地上波では流せないけれど、面白いものがたくさんある。 You Tube　でたくさんの人に評価されてるのは、とても名誉なことだと思

今日は、介護スタッフ会議に夜遅くまで参加しました。 会議用に、ピザとフライドチキンを取りました。 ふだんピザをデリバリーすることなんて、ほとんどありません。 けっこう高いですしね。 でも、こういう席だとちょっと気が大きくなったりします。 「まあ、食えや」なんてカッコ付けたりして。 まあ、そんなにたくさん買うわけではないけれど。 そして、こんなときに食べるピザとか、なんかオイシイんですよね。 マックや松屋の牛丼なども、こういう夜に食べたほうがイケタりする。 何でしょうかね？ さて、明日は、落語会がある…。 にほんブログ村

今日、提携医療機関とけっこう真剣な話合いがありました。 高齢者は、すぐに体調を崩して致死的な状況になります。 それなのに（それゆえに…かも知れませんが）、病院はなかなか受け入れてくれようとしません。 毎日綱渡りなのは、ホームも提携医療機関も同じです。 お互い必死なだけに、感情的にもなりやすい。 まあ、今日は、そんな展開になったのであります。 お金や法的責任も絡んでますから、けっこうヤヤコシイのですね。 お金がないほうがかえって諦めがついていいや…と思うのは、ビンボー人のヒガミかな。 にほんブログ村

夕方、厨房に行ってお昼のあまったゴハンで作ったおにぎりを、電子レンジで温めていました。 すると、あるご入居者が、厨房と食堂を隔てる仕切り戸を開けて、強い抗議をしてきました。 「なんであたしにはいつもお魚のシッポばきありが来るの？」 そうとうな剣幕です。 「他の人には胴体が来るのに、いつもあたしだけはシッポばかり！もうここに入って五年も経つのに、そんな扱いをされたんじゃ、涙がでるわ！」 「高いお金を払って入ってるんだから、もう少し良いものを出して下さい！」 厨房の女性は、恐縮してしきりに頭を下げていました。 私は見つからないように身を潜め、ソッと事務所に帰りました。 ところがその後、同じご入居者が事務所を訪れ、まったく同じ訴えをされました…。 あとで厨房の女性に話を聞きました。 「皆さん、同じ魚を出しているんですよ。ただ、あまり大きい魚じゃないから、頭とシッポをとってしまうと、『シッポばかり

いやあ、明日からは、もう１２月なんですねエ。 師走になったら早いですよね。 本当にスタコラサッサとときが過ぎて行きます。 そして、アッと言う間に「明けましておめでとうございま～す！」のご挨拶。 師走に入ったら、もう今年も終わったも同然ですね。 だから、今年は、本当は今日までなのです。 ナンテ、わけのわからないこと書いてますね。 寒くなってきました…。

「アキバ」こと秋葉原駅周辺は、巨大なビジネス街に変わっていた。 秋葉原が今や東京の中でももっとも世界に知られた街のひとつであることは周知していた。 でも、私の頭の中では、いまだに家電量販店がたくさん集まっている街…というイメージが残っていたのだ。 でも、今日昼どきに行ってみたら、まったく違っていた。 商業ビルよりオフィスビルの方がずっと多いし、ビジネスマンがわんさか歩いている。 ま、平日の昼間だからだろうけど…。 私が秋葉原に行ったのは、テレビの影響である。 二、三日前、立て続けにドラマを観た。 何しろテレビドラマを観るのは二十年ぶりくらいなのである。 そして、「こんなドラマなら、自分だって書けるぞ！」と、感化されてしまったのである。 私は、もうだいぶ前に書いた小説のフロッピーディスクを調べ始めた。 それは三年くらい掛けて書いたものたちで、長編が三作と短編が四つあった。 すべて今はなき「東

今日はほの暖かだったせいか、面会が多い日でした。 夕方、ひと段落ついた頃、２階ホールに行くと大相撲の千秋楽が中継されていました。 大相撲は、ご入居者にはやはり人気が高いですね。 ホールに集まる方の平均年齢は八十代後半でしょうが、その方たちが物心ついた頃にはすでに双葉山とかが活躍してたのです。 それですから、お相撲さんの姿だけでも「共通の原風景」になるのは当然ですネ。 ビートルズやドリフターズがある世代の原風景であるように…。 私はご入居者と少しお話をしたあと、最近テレビを入手した私は、言いました。 「さて、今日は早く帰って『竜馬伝』の最終回でも観ようかな」 もちろん、まだそのドラマは一回も観たことはないのですが、ね。 すると、あるご入居者から、 「りょうま、おでん？」と言う声が上がりました。 「違うわよ。竜馬伝！ドラマじゃないの！」たしなめる声も続きます。 でも、「りょうまおでん」って、け

若手の歌舞伎役者がお酒を呑みに行って大ケガをしました。 これをもって「酒はやっぱりよくない」と言う意見も多いようです。 でも、本当に悪いのは、お酒じゃないと思うのです。 体調不良を理由に仕事を休んでるのに、夜中まで何件もハシゴをする非常識が、まず悪い。 そして、人に因縁をつけて大ケガさせるような性根は、そもそも極悪です。 こういう連中は、シラフだって悪いことしてるに違いないのです。 お酒のせいにしちゃ、いけませんよ。 古今亭志ん朝は、つねに言っていたものです。 「人でいちばん大事なのは、何でもやっぱり『ほど』ですナ」 志ん朝もお父さんの志ん生も酒豪でしたが、多くの人に愛された大名人でした。 けっしてお酒は悪くないんだ。 「ほど」という了見を知らないから、悪いことをするんだ。 …ということを、言ってみたい夜。 にほんブログ村

今日から、他のホームのケアマネさんが研修に来る…と、聞いていた。 なんでも、そこは入居者が多いから「二人ケアマネ制」を取っていて、最近新しく入ったその二人目のケアマネさんだ…と言う。 ３０代半ばくらいの男性だ…、とも聞いていた。 でも、本来、研修なら自分のホームでやるべきじゃないの？？とか、不思議な気持ちもあった。 きっと、色んな事情があるんだろうなア。 「二人ケアマネ」のホームは難しい…とは、良く聞くことだ。 ケアマネって雑用を含めてけっこう色んなことをやらされて、割りに合わないなア…とも思うけれど、一人のほうが確かにラクなことは多いと思う。 よくも悪くも「自分のやり方」を通すだことだけを考えれば良いのだから。 ま、それはともかく、もし、今日合ってみて、面白そうな人物だったら、慣れた頃飲みに誘って、 「結局、腹括ってやるしかないじゃん！」 と、言うつもりだったのだ。 それが、今日、いつま