Published 2022/09/22 11:00 (JST) Updated 2022/09/22 13:22 (JST) JR九州の秀島暢一さん(65)=長崎市=は国鉄職員時代から四十数年、博多-長崎を走る特急かもめの車掌を務めてきた。西九州新幹線開業に伴い特急が廃止されるため退職を決意。廃止前日の21日、最後の乗務を終えた。 憧れたかもめの車掌になったのは1970年代後半、23歳頃だった。休日に先輩の車内放送をカセットテープに録音するなどして接客の腕を磨き、100人以上いた長崎車掌区で最も若かったので「かわいがってもらった」。国鉄最後の「ヨンパーゴ(485)系」車両は重量がある分、スピードは出ないが揺れが少なく、空調のボタンを乗客が押せる車両もあった。 87年の分割民営化で職場の空気はがらりと変わった。例えばキセル(不正乗車)への対応。以前は「ガツンと言っていた」のが、顧客サービス