阪急電鉄が計画する「なにわ筋・新大阪連絡線」が、同時整備へ向け前進しました。国土交通省が実施した調査で、費用対効果と採算性が良好との結果が出たためです。一方、大阪(伊丹)空港への連絡線は、採算性で難があるとされました。 阪急が計画する3新線 阪急電鉄は現在3つの新路線を計画中です。2031年春開業予定のなにわ筋線北梅田駅(仮称)と阪急十三駅を結ぶ「なにわ筋連絡線」(2.5km)、十三駅と新大阪駅を結ぶ「新大阪連絡線」(2.1km)、阪急宝塚線の曽根駅から伊丹空港を結ぶ「大阪空港線」(4.0km)です。 国の補助を得て建設する場合、費用便益比(費用対効果)は1以上が必要で、開業から40年以内に累積収支が黒字化する見通しがなければなりません。国土交通省では、これらの路線の事業性を見極めるため、各線の需要推計や費用便益比、収支採算性などについて検討し、「近畿圏における空港アクセス鉄道ネットワーク