本州と北海道を結ぶ「第2青函トンネル」構想が浮上しています。自動車道と貨物鉄道の併用トンネルで、完成すれば本州と北海道を結ぶ交通体系に大変革が起きますが、実現性はあるのでしょうか。 「津軽海峡トンネルプロジェクト」 本州と北海道を結ぶトンネルとして、青函トンネルが開通したのは1988年。鉄道専用で、自動車は走れません。鉄道も北海道新幹線と貨物列車が併用しているため、速度の遅い貨物列車が走ることで、新幹線が速度制限を受けるという問題があります。 第2青函トンネルが実現すれば、これまで走れなかった自家用車や、バス、トラックが津軽海峡を自力で渡ることが可能になるほか、青函トンネルから貨物列車を分離することで、新幹線の速度向上につながります。 第2青函トンネル構想は以前からありますが、現実感のある計画を具体的に示したのが、日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)が2020年11月に公表した「津軽海