民放にしては比較的良心的な番組だと思うが、TBS「サンデーモーニング」で資本主義の説明の中で、金融資本主義の問題を「錬金術」と説明していたことがどうも違うのではないかと感じている。そして社会が破局に向かっている、資本主義が終わるかのような報道をしているけども、これまた過剰な不安感を煽るだけではないかと思っている。 金融資本がのさばっていることの問題は、金融資本が非道徳な錬金術をやっていることよりも、物・サービスの実物経済を提供しているあらゆる産業を隷属させて集中し、金融・不動産業とつるんだ産業以外が儲からなくなってしまう構造に問題があり、分配の問題ではないか。 カリフォルニア州の公務員年金組合のために、リストラばっかりさせられた企業で解雇された従業員が路頭に迷うなど、本末転倒のような話になる。 そうであるなら、金融・不動産業の規制強化と、労働の市場取引のルールの確立、社会保障制度の再整備を