【東京】森本敏防衛相は25日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場の移設先について「軍事的には沖縄でなくてもよいが、政治的に考えると沖縄が最適の地域だ」と述べ、名護市辺野古沖に移設する現行案は軍事的、地政学的でなく、政治的状況を優先して決定したとあらためて強調した。 政治的な理由として「許容できるところが沖縄にしかない」と説明した。県外や国外移設、無条件撤去を求める沖縄の民意が強まる中、森本氏の発言に対する県内からの反発が出そうだ。 森本氏は「例えば日本の西半分のどこかに、MAGTF(マグタフ=海兵空陸任務部隊)が完全に機能するような状態であれば、沖縄でなくてもよい。軍事的に言えばそうなる」と述べ、県外移設は可能だとした。 防衛省が2011年12月に在沖米海兵隊の駐留意義などをまとめた冊子「在日米軍・海兵隊の意義および役割」では、沖縄が朝鮮半島や台湾海峡など潜在的紛争地域やシーレーンに近く戦略的