【アルーシャ(タンザニア)AFP=時事】アフリカ東部タンザニアの人権団体「法と人権センター(LHRC)」は29日、同国で魔女狩りによって「年平均500人が殺されている」とする報告書を公表した。 報告書は「2005〜11年に魔女狩りで殺害された人の数は約3000人に上る」と指摘。農村には、不妊や貧困、商売の失敗、飢え、地震といった災厄の背後には魔女がいるとの迷信が根強く残っているという。 狙われやすいのは「赤目の高齢女性」。貧しい村では、調理の燃料として牛ふんを使用しているため目が赤く充血することが多いとLHRCは説明している。