「物語三昧」の本田透「萌える男」にかんする記事を読んでいろいろと考える。 本田透にかんしてはいつかまとまった量の記事を書こうと思っているんだけれど、こういう理路整然とした記事を読むと、なおさらその必要性を感じます。ぼくは本田さんの論理展開にまったく賛同しないけれども、しかしかれの思想には無視できないものを感じているのです。 本田さんの論理展開は、はっきりいって、でたらめです。宮沢賢治は「妹萌え」で詩を書いたとか、オタクは恋愛ニートだとか、荒唐無稽としかいいようがない。 だから、その気になれば、かれの理論の間違いを箇条書きにして何十行もならべたてることもできるでしょう。しかし、いくらそうして 本当の意味で本田透を論破したことにはならないと思うんですね。 なぜなら、本田さんの思想の本質は、そのような枝葉末葉の部分(というにはあまりにも重要だけれど)にあるのではないから。 本田さんの思想の根底に