今宵エレクトロ・ラウンジなんぞ・・・ エレクトロ・ラウンジ、もしくはネオ・ラウンジ、ラウンジ・コア・・・。90年代半ばからヨーロッパを中心に盛り上がったダンス・ミュージックだ。ラウンジという言葉が示すように、その源流は50年代から60年代にかけて夜の社交場を彩ったラウンジ・ミュージックにある。ボサノバやラテン、ジャズを程よくブレンドした大人のためのダンス・ミュージック。そのラウンジ・ミュージック(もしくはイージー・リスニング)に、エレクトリックな味付けを施したのがエレクトロ・ラウンジである。 日本でもピチカート・ファイヴやファンタスティック・プラスティック・マシーンのようなグループが登場し、その手の音を集めたコンピレーションCDも多数発売されてファッションに敏感な女性を中心に大変な人気を集めた。しかし、ムーブメントとしてはヨーロッパやアメリカほどの盛り上がりは見せなかったように思う。ファン