イオンは20日、賞味期限が迫った大手食品メーカーの在庫商品を安値で仕入れ、定価の半額程度で販売する「食品アウトレット」を、早ければ6月にも、大手流通では初めて定期的に行う方針を明らかにした。 消費不況で流通業界は不振にあえいでおり、格安店に流れた客を呼び戻す目玉とする考えだ。 対象商品は、スナック菓子やカップめん、飲料など約40品目で、イオンが通常、店頭で取り扱っていない商品をアウトレット販売専用に仕入れる。販売店舗は、本州と四国のスーパー「ジャスコ」約250店を予定している。大手メーカーは、ブランドイメージが崩れることを嫌い、アウトレット販売は認めていなかった。このため、イオンの通常の特売でも半値程度での販売は難しかった。 しかし、消費不況で積み上がった在庫を一掃したいメーカーの思惑と、大手メーカーの食品の安売りを目玉に集客力を高め、業績回復につなげたいイオンの思惑が一致した。大手小売り