カーネルのコンフィギュレーション | EE Times Japan今回から、GNU/Linuxカーネルのコンフィギュレーションとビルドについて解説する。本連載の第1回では、GNU/Linuxカーネルがモノリシック・カーネルであると解説した。つまり、メモリー管理など、OSの核心となる機能のほかに、TCP/IPのプロトコル・スタックやファイル・システムなどもカーネル内部に含まれている。Linuxカーネルでは各機能がモジュール化されているため、不要な機能を取り除いてカーネル・サイズを小さくできる。ある組み込み機器向けに利用するカーネルにどの機能を取り込むのか、取捨選択する作業をコンフィギュレーションと呼ぶ。カーネルのコンフィギュレーションとビルドを併せて、リビルドや再構築などと呼ぶ。 リビルド作業を始めるには、カーネルのソース・ツリーを入手し、クロス開発環境を構築する必要がある。カーネルのソース・ツリーは、The Linux Kernel Archivesのウ
