昨日放映されたNHK「クローズ・アップ現代」、録画しておいたのを見た。ひと言でいって内容の乏しい番組だった(内容そのものについては、「空想本屋書肆紅屋」さんが簡潔にまとめてくれてます) そもそも、この番組が否定的にとらえている「ランキング依存型の書籍購入」がいったいいつから顕著になって、どのくらいの期間にどの程度強くなっていったのか、なにひとつ検証も実証もしてないから、話にならないと思う。本に限らず「売れてるものが売れる」時代だというのは、感覚的には分からないじゃないけど、唯一出てくる根拠というか傍証は、本屋大賞を受賞しても、売り上げが大幅に伸びるのは1位の本だけで、2位以下の本の売れ行きには影響がない、というデータのみですよ?(これは知らなかったのでちょっとショックだった。本屋大賞といえば、あれ、文芸だけじゃなくていろんなジャンルでやってほしいなあ。番組の後半で紹介されてるオリコンによる
昨日エントリした『今日の「クローズアップ現代」』は、驚いたことに普段の10倍近い3000人以上の方が読んでくださったようだ。やはりNHKで放送されたことが大きいのだろうが、出版不況への関心も高いのだろう。そこで番組を踏まえて、好きな言葉ではないが出版不況についておもに流通から考えてみた―。 まず番組では、本が売れないことが出版点数をの増大を生み、店頭での販売が短くなったことを取り上げていた。なぜ売れなくなったといえば、やはりインターネットをはじめとしたメディアを取り巻く環境が変化していることが挙げられると思う。読者を消費者として言い換えれば、相対的に消費者の本への影響が小さくなっている。ただしこれは、テレビ、新聞、ラジオなどほかのメディアも影響は受けていること。出版業界で問題なのは、ここ10年ほど根本的な対応をせず、安易に売上の不振を出版点数の増加に頼ってきたことにあるのではないだろうか。
午後7時30分から約30分間渡って放送された、NHK総合「クローズアップ現代」。特集が「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」だったので見ることにした。出演は、国谷裕子キャスターとフリー編集者の仲俣暁生氏。 見逃してしまった方のために番組内容を振り返ると、まず去年の出版社の倒産件数が、この10年でもっとも多い66社あり、今年に入っても草思社の経営破綻が起き、出版不況の深刻さを強調。草思社については、工夫して書名をつけることが他社に真似されるようになったこと、書籍の刊行点数がこの10年で20%増えて、1日220点発売されることなどによって、時間を掛けて本を販売するスタイルが通用しなくなったことが原因として挙げられていた。 また書店でも、店員の目利きによる選書から、POSシステムによる端末を使って、取次の調査による売れ行き順位5000位以内の書籍を店頭に置くようになり、入荷した本を平台
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