中国では5月、6月と、トリインフルエンザ(H5N1型ウイルス)による渡り鳥の大量死が相次いで発見されており、ヒトへの感染拡大が懸念される状況になっている。世界保健機関(WHO)は北京で6月10日、予測できない状況になりつつあると警告を発したばかりだ。 OIE(国際獣疫事務局、Office International des Epizooties)によると、中国は5月21日に青海省の青海湖で大量の渡り鳥が死んでいるのが発見され、死んだ鳥からH5N1型ウイルスが確認されたと報告した。大量死が発見されたのは5月4日で、死んだ鳥の総数は519羽だった。 感染が確認された鳥は、インドガン (Anser indicus)のほか、オオズグロカモメ(Larus ichthyaetus) 、チャガシラカモメ(Larus brunnicephalus)、アカツクシガモメ(Tadorna ferruginea)