ファイル単位でバックアップを取るなら、cpioコマンドが便利だ。cpioコマンドは、標準入力でバックアップするファイルの一覧を指定し、バックアップの内容を標準出力に出力する。従って、findコマンドでファイルの一覧を作成して、パイプでcpioに渡すのが一般的だ。 例えば、カレントディレクトリのバックアップを/tmp/backup.cpioというファイルにするときは、以下のコマンドを実行する。ここで指定しているオプションは、-oが出力モード(コピーアウトモード)、-aがアクセスタイムの再設定(最後にアクセスした時間の保存)を意味する。