1620年に主要な部分が書かれた『ノヴム・オルガヌム』の表紙 イドラ(羅: idola、ラテン語イドルム idolum の複数形)とは、人間の先入的謬見(偏見、先入観、誤りなど)を帰納法を用いて説いたもの[1][2][注釈 1]。16世紀から17世紀にかけてのイギリスの哲学者、フランシス・ベーコン(1561年-1626年)によって指摘されたもので、「偶像」「幻影」などと訳される[1][2]。ラテン語で偶像を意味し、英語の「アイドル」の語源でもある[2][注釈 2]。 概要[編集] 「4つのイドラ」の排除を説いた哲学者フランシス・ベーコン イギリス経験論哲学の祖として知られ、政治家でもあったフランシス・ベーコンは、「知識は力なり」のことばによって、自然の探求によって自然を克服し、人類に福祉をもたらすことを提案した[3]。そして、その探求方法としては、法則から事実を予見するアリストテレス(『オ
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