コスプレをするときに必要なものは多々あるが、仕上がりを大きく左右するアイテムが「ウイッグ」。「コスプレの対象となるアニメやゲームの主人公は逆立った金髪や赤や緑など、現実にはありえない色や形をしている。いくら衣装を完璧にそろえても、髪の毛が黒い日本人ではウイッグがないとさまにならない」と語るのは、コスプレ用ウイッグ専門メーカー「エアリー」社長の杉山あずさ氏。 人気の「ライオンカット」をベースにしたアレンジ。二次元の世界を立体的に表現するためにはスプレーやワックスで固めたり、ときに接着剤も用いることもある システムエンジニアからウイッグメーカーに転身 杉山氏は元システムエンジニア。まったく畑違いのIT業界からコスプレの世界に足を踏み入れたのは、あるファンタジー系オンラインゲームにハマったのがきっかけだ。もともと手先が器用でものづくりが好きだった杉山氏は、ファンタジーの世界を再現するためにゲーム