ネットに聖域はない 昨今、SNSの大手であるmixiに書き込まれた日記が、社会問題に発展するケースが相次いでいる。もちろんベースには、本人による社会的に非難されるべき行動が存在したわけであるが、自分が発信した言葉、画像に伝播力がないと思っていたところに、大きな落とし穴がある。 つまり今のネット利用者は、ネット内の特定サービスを、柵に囲われたサンクチュアリだと勘違いしている。確かに垣根がなかったインターネットに、改めて柵を設けたSNSは画期的な発想の転換だった。だが、柵は所詮柵であった。いくら紹介制とはいっても、厳密に個人認証をしない登録制度では、覗き見、立ち聞き、なんでもアリなのである。 他人のプライバシーを覗くのが楽しいという感覚は、異常なものとは言えないだろう。社会的に見えている部分ではなく、その人の恥部を覗き見ること、隠されたものを覗くのは、人間の本能なのかもしれない。 今でこそ立ち