著: megaya 地元である三浦市を離れ、東京に引越して3年以上がたった。僕は一人暮らしを始める前までは、三浦市という場所があまり好きではなかった。活気や気力といったものをこの街から感じなかったからだ。事実、神奈川県で唯一の消滅可能性都市(少子化・人口移動によって将来消滅する可能性があると言われている都市)でもある。 観光客や若者が年々減っていっているにもかかわらず、市として何かを変えようという雰囲気をまったく感じない部分も嫌いだった。街としてどこか閉鎖的な空気が漂っているように思えた。海がキレイという以外には何もないこの街に、僕は魅力を少しも感じなかった。 僕の実家の最寄駅は三崎口駅という京急電鉄の終点だ。三崎口駅の周りには何もない。「田舎の駅」といった感じの駅だ。この駅から東京に出ていくときに、未練や後悔など微塵もなかった。むしろ「やっとこの何もない街から抜け出せる」という清々しい気
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