「My Blue Heaven(私の青空)」はアメリカでも有名なスタンダードで、グレン・ミラー楽団、コールマン・ホーキンス、ファッツ・ドミノ、ビング・クロスビー、フランク・シナトラなど、数え切れないほどの歌手やミュージシャンにカヴァーされてきた。 2007年にはノラ・ジョーンズが『偉大なる足跡 ファッツ・ドミノ・トリビュート・アルバム』でカヴァーし、子供の頃から親しんできた楽曲をまとめたアルバム『カヴァーズ~私のお気に入り』(2012年)に収録している。 この曲がアメリカで発表されて広まったのは、1927年から28年にかけてのことだ。 浅草オペラの流れをくむジャズ歌手、二村定一によって日本で流行したのは1928(昭和3)年からなので、ほぼリアルタイムだった。 「私の青空(あほ空)」が時間差なくヒットしたことから見て、日本の庶民もアメリカの音楽を受け入れる時代になっていたことがわかる。 それ