ベネチア映画祭で3日(日本時間4日)、若松孝二監督(76)の「千年の愉楽」がオリゾンティ部門で上映された。 「千年の愉楽」(今秋公開)の上映に合わせて会見した若松監督が、東京電力や原発事故を題材にした新作を構想していることを明かした。「国家が隠そう隠そうとしているものを、全部ぶちまけたい。それだけです。僕の戦う方法は映画以外にない」。さらに語気を強めながら、「死ぬまでにどうしてもやりたい。本気になってケンカしてやろうと思ってます」と覚悟を示し、既にあらすじもあるという。 「千年の愉楽」は、中上健次氏の同名小説が原作で被差別部落に生きる人々を描いた。「日本の映画はイヌとかネコとか漫画とか。はっきり言ってヨーロッパに飽きられる。僕はどんなにお金もらっても、やりたいものしか作らない」と日本映画界への手厳しい批判も忘れなかった。 同作が上映されたオリゾンティ部門は、先鋭的な作品を集めた部門。上映と
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