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essayに関するkotobatojpのブックマーク (1)

  • 狭くて細長い暗がりをいつの間にか通り抜け、目覚めたその先へ

    先日、久しぶりに胃と大腸の内視鏡検診を受けた。 新型コロナウイルス対策とはいえ、検査着にマスク姿で検査室へ入るのは何だか妙な気分だった。血圧を測られ、腕に麻酔用の点滴の針を刺される。細い血管が看護師泣かせなのはいつものことだし、目の手術の時は緊張で血圧が一気に下がって手術室内を慌てさせた。そんなことをぼんやり思いながら、気がつけば回復用のマッサージ機の上で目が覚めた。 意識から無意識を通り抜けまた意識へと戻ったのは、コロナ禍以外の印象なく過ぎた2020年のようだ。久しぶりに熟睡したといったら医者は笑った。撮影された写真で結果説明を受け、大きな問題もなく終わった。 結局、人間は肉でできた管で、何かをエネルギーとして通しながら前へ少し進むだけ。ミミズと何も変わらない。治りが遅い内出血の跡を残し、東京五輪という巨大な穴を生き抜くことを意識しながら、私は地下鉄というまた別の管で次の目的地を目指す。

    狭くて細長い暗がりをいつの間にか通り抜け、目覚めたその先へ
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