『82年生まれ、キム・ジヨン』を見た。チョ・ナムジュの原作小説を読んでとても面白いと思い、楽しみにしていた映画である。 82年生まれ、キム・ジヨン 作者:チョ・ナムジュ 発売日: 2019/02/13 メディア: Kindle版 タイトルロールのキム・ジヨン(チョン・ユミ)はかつては広告会社で働いていたが、今は仕事を辞め幼い娘を育てている。ハンサムで優しそうな夫デヒョン(コン・ユ)もいて傍目には幸せそうだが、子育てや夫の実家との付き合いなど、ストレスも多い。そんな中、ジヨンは時として別人が憑依したかのような奇妙な行動をとるようになる。 原作は一種の叙述トリックみたいなものを使ったミステリアスかつダークな話で、えらくリアルな話なのに読後感がなんかディストピアSFかダークファンタジーみたいな雰囲気だ。しかしながらこの映画はあんまりそういうスリリングな雰囲気がなく、ストレートな家庭劇っぽい演出を
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