鬼材派遣会社の百鬼夜行(本社・黄泉市比良坂町)は3日未明、新型コロナウイルスによる肺炎が拡大していることを受け、今年の節分派遣を見合わせ、社員に自宅待機するよう指示した。派遣再開を「流行の終息後」としていることから、今年の節分は事実上中止になる可能性が高い。 全国的なマスク不足の影響で、派遣する全鬼分のマスクが確保できなかった。 WHO(世界保健機関)によると、今のところ人から鬼への感染例は報告されていないが、マスクを着用しないまま神社や保育園など人混みであふれる施設を巡回した場合、鬼のかく乱が起こる恐れがあるとして、未明になって自宅待機を決定した。不要な外出を控え、鬼もうちにいるよう呼びかけている。 3日午後から八王子市内の幼稚園に派遣される予定だった赤鬼の男性は「ウイルスの怖さは豆とは比較にならない。鬼籍に入るのは一度で十分です」と話す。