企業のマナー研修を担う「オレンヂファーム」講師として、主に顧客満足度向上のための研修を担当。 今月のテーマはビジネス文書の書き方です。まず、どちらを使えばよいか迷う表現について勉強しましょう。 「ご(御)返事」、「お返事」はどちらが正しいでしょうか。「ご」は続く単語が音読みの場合に、「お」は訓読みのときに付けます。「返事」は音読みなので「ご」が付きます。次の単語が漢字の場合は漢字の「御」を付けますが、最近は簡易な表現にする傾向があり、「ご返事」が一般的です。一方、「見積もり」は訓読みなので、「お見積もり」と書きます。 「聞かせていただく」の「いただく」は、漢字でしょうか、ひらがなでしょうか。正解はひらがなです。その言葉が文章の中で「主役」か「脇役」かがポイントです。主語と述語を構成する名詞や動詞は主役なので漢字、それ以外の補助的な動詞や副詞、接続詞は脇役なのでひらがなにします。「お伝え