文部科学省は21日、小中学校への児童・生徒の携帯電話の持ち込みを原則として禁止する通知を、月内にも各学校に出す方針を固めた。 同省は昨年7月、全国の公立の小中高校に携帯電話の取り扱いに関する指針を明確化するよう通知し、これに対する各校の対応を今月23日までに報告するよう都道府県などの教育委員会に求めている。 各校からはすでに、「持ち込みの一律禁止」「原則禁止とするが、家庭からの申請により機能限定の機種に限って認める」「持ち込みは認めるが、校内での使用を禁止」などの対応が報告されている。同省は報告を通じて現場の実態を把握したうえで、具体的な規制のあり方を決める予定だ。 塩谷文科相は20日の記者会見で、「過去にも(携帯電話を使った)いじめが多発している点を踏まえ、国としての方向性が必要だ。ただ、家庭で携帯電話を持つ個人の権利まで制限するのは難しい」と述べた。 政府の「教育再生懇談会」(安西祐一