JR名古屋駅前の複合商業施設「JRゲートタワー」の開業が遅れ、定期建物賃貸借契約が困難になったとして、出店を計画していた大手家電量販店「ヨドバシカメラ」が、タワーの運営会社「ジェイアールセントラルビル」に違約金など計約16億6200万円の支払いを求めた訴訟の判決が30日、名古屋地裁であった。加島滋人裁判長(桃崎剛裁判長代読)はヨドバシ側の請求を棄却した。 運営会社はJR東海の子会社。JR東海は当初、商業フロアの開業を昨年春としていたが、工事の遅れなどから今年4月に延期した。ヨドバシ側は「遅延した具体的な説明などがなかった」と運営会社側の責任を主張したが、判決は、運営会社が資料を用いて説明したり、作業のスケジュールを作成したりして「遅延の原因など可能な限り説明を尽くしていた」と指摘。また、契約書には開業時期について「予定」と記載されていたとして退けた。 ゲートタワーには代わりにビックカメ