東北大学大学院情報科学研究科は2013年2月14日、キャリアの携帯電話回線を利用することなく、スマートフォンのWi-Fi(無線LAN)通信だけでメッセージをリレーすることに成功したと発表した。災害時などに携帯電話回線がつながらない状況でも、スマートフォンを介してメッセージをリレーして伝えられる可能性を示した。 この研究は、東北大学大学院情報科学研究科の加藤寧教授、西山大樹准教授らの研究グループが行ったもの。2013年2月8日に東北大学青葉山キャンパスで、スマートフォン27台を利用して、Wi-Fiだけでメッセージをリレーする実験に成功した。実験で使用したスマートフォンは、電池残量や加速度センサーの情報、周囲の状況などから適切なネットワーク形成モードを選択する機能を搭載した。これにより、Wi-Fiだけでスマートフォンを結ぶネットワークを形成し、メッセージをリレーする方法で離れたスマートフォンに