訳者のことばから:本書は,科学史上の大発見(ともいえない小発見も多いが)が見つかったときや実験時のエピソード集で,とにかくおもしろい.分野も生命科学,物理学から心理学に至るまで幅広く,研究の醍醐味,研究ともいえないちょっとした試み,異分野の偉人の発想など,一読に値するものが多い.本書は,実際の実験の様子などが図で示されており,大変わかりやすい体裁になっている.「狂気の科学」と書くと,ナチスの行った凶行のように感じられる方もいるかもしれないが,実際は「アヤシイ実験」なのである.なかにイグ・ノーベル賞を取ったものがあると聞けば,なるほどと納得するだろう.怪しくても人間の営みが垣間見えるのがよく,ユーモアにあふれていて,たぶん,手に取った読者の方は,満足して頁を閉じていただけるのではないか. 目次:バランスのとれた生活/石と石の思考実験/水から木/オジギソウの時計/哲学者の靴下/感電と去勢/科学
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