肉形石(にくがたせき[1])とは、清朝時代に作られたとされる長さ5.3センチメートル、幅6.6センチメートル、高さ5.7センチメートルの彫刻である。現在は台北市にある国立故宮博物院の所蔵。 東坡肉を模したとされる。 素材は、粘土鉱物などを含んだ不透明な六面体の玉髄で、含有物が層状に積み重なったことで生じる縞模様がある。皮となる面には、豚肉の毛穴や粗い肌触りを表現するとともに、染料がとどまりやすくするため、びっしり小さな穴があけられている。この皮となる面は、醤油が染み込んでテリがでている様子を表現するために赤褐色の染料で染められている。他の面も暗褐色の染料で染められている。波を模した装飾をもつ台座に載せられているが、この台座について由来等は不明とされている。本彫刻は、同じく台北国立故宮博物院所蔵の彫刻である「翠玉白菜」、ならびに北京故宮博物院所蔵の「清明上河図」とともに故宮博物院の三大至宝と