Part2では,私が日本語プログラム言語「ひまわり」「なでしこ」(カコミ記事「オリジナル言語の代表「ひまわり」「なでしこ」とは」参照)を作ったときの経験を基に,オリジナルのプログラム言語を作るうえでの言語作りの楽しさや製作のヒントを書きたいと思います。最初に,オリジナル言語を作ることになった動機や経緯を紹介します。皆さんがはじめてプログラム言語を作るときに何から手をつけたら良いのか,その参考になればと思います。その後,「ひまわり」の後継言語である「なでしこ」を例にとって,言語の設計や実装に関する工夫,できるだけ手軽に高機能するためにはどうすればいいのか,言語を使いやすくする開発環境はどうやって作るのか──などについてお話したいと思います。 私は,オリジナルのプログラム言語を作り,活用するためのポイントは三つあると考えています。 (1)言語のコンセプトを決める (2)とにかく動くものを作って
![Part2 オリジナル言語 開発のヒント](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)