ブルース・E・ジョハンセン ブルース・E・ジョハンセンは、ネブラスカ大学オマハ校コミュニケーション学部のフレデリック・W・カイザー研究教授である。ドナルド・A・グリンデ・ジュニアと共同で、アメリカ先住民の統治慣行が合衆国憲法に与えた重要な影響について、先駆的な研究を行った。研究結果は、かつて論議を呼んだこともあるが、現在では広く受け入れられている。 合衆国政府の形成には、よく知られているヨーロッパの先例―とりわけ、ギリシャやローマの法律およびイギリスのコモン・ロー ― に加え、アメリカ先住民の民主主義の理念が大きな影響を与えている。自由を求めて植民地アメリカにやって来た移民は、それをイロコイ族などのアメリカ先住民の先住部族国家の連合体の中に見出した。こうした考え方は、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファソンおよびジョン・アダムズのかかわった議論の中ではっきり示されているように、憲