岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町でリニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる共同水源などの水位低下が起きた問題で、JR東海は10日、住民説明会を同町の大湫コミュニティーセンターで開いた。JRは湧水対策として薬剤の注入をしているものの、水が湧き続けていると明らかにした。 JRは5月に説明会を開いたが、問題発覚後は初めてで、住民ら約70人が参加した。説明会後に取材に応じたJR担当者によると、5月20日に掘削工事を中断して湧水区間に薬剤を注入しているが、湧水は毎秒20リットルから同数リットル減っているものの続いている。湧水区間では、さらにトンネル表面から深くへと2度目の薬剤注入を始める。