流行語というものは、「新人類」「オバタリアン」「だっちゅーの」等々、どれも今使うと恥ずかしいものばかりだが(ある意味面白いが)、ネットの世界でも似たようなことは起きている。 例えば、今では当たり前のように使われている(笑)の代わりの「w」。すっかり忘れ去られていることだが、「2ちゃんねる」の創成期には(笑)の表記は(藁)が主流だった。インターネット以前から雑誌の対談などで使われていた(笑)が2ちゃんねらーの間で(藁)に変換され、やがて(藁)を入力することさえ面倒臭くなった2ちゃんねらーによって「w」へと進化を遂げたわけだ。「w」の発祥はオンラインゲームであるとの説が一般的で、年代にも諸説あるが、「『w』とはどういう意味ですか?」という質問がネット上に頻繁に出されるようになったのが2005~06年ごろなので、一般に広まったのはその前後と考えてよいだろう。 実際、(笑)と入力するには、まず