「水を得た魚」という言葉があるが、魚に水がなかったらどうなるというのだ。後は、さばいて美味しく頂くしかない。 では、「水を得た“時計”」だったら、どうなるか? 防水加工してなかったら、あっという間にイカれてしまう。 と思ったのだが、実は水がないとウンともスンとも言わない時計があるのだ。それは、東京にある「大王製作所」から発売された『水時計』のこと。 この時計、乾電池やコンセントにつないでの充電は不要。じゃあ、何が必要かというと“水”だ。これを1回タンクに入れると、およそ3カ月は動き続けるらしい。 それにしても、何故にこんな時計を発売したのか? 同社の開発担当に伺った。 「当社では“人と自然にやさしい”をコンセプトとした商品の提供を進めています。水時計を扱うキッカケとなったのは、自己発電の雰囲気が見て楽しめるシンプルなところです」 この“自己発電”という響きに、どうしても水力発電を連想してし