日本の報道ではウィキリークスは「暴露系サイト」として扱われているが、世界の報道は全く異なる。そこに日本の既存メディアの限界がある、とジャーナリストの上杉隆氏は指摘する。 * * * 日本のテレビや新聞は、ウィキリークス(WL)という固有名詞を使わず、「暴露系サイト」という不自然な普通名詞を使うことが多い。その背景には、これまで記者クラブに安住してきたメディアが、新たな勢力の台頭に恐れ慄いている様子が窺える。 これまでも「ツイッター」を「簡易ブログ」、「ユーチューブ」を「動画投稿サイト」と呼び、いまだに「2ちゃんねる」を「巨大掲示板」という普通名称で報じるのも同じ感覚である。つまり、見たくない現実を矮小化しようとしているにすぎないのだ。 それは、自分たちの媒体に持ち込まれた内部情報を「スクープ」と言い、WLなど他のメディアに持ち込まれた情報を「暴露」と言う姿勢に現われている。 ツイッターのよ