髪の毛を通して振動を伝え、耳の不自由な人の手助けをする「オンテナ」というウェアラブル端末の開発がいま進められています。形はヘアピンに似た小さな端末。髪に音のアンテナを立てるという意味が込められ「オンテナ」と名付けらました。開発に取り組むのは、大手電機メーカーの26歳の若手デザイナー。耳の不自由な世界中の人たちに“音”を届けたいというその思いを語りました。(経済部 山田奈々記者) これがオンテナの試作品です。長さ5.5センチ、重さ12グラム。見た目はヘアピンに似ていますが、さまざまな技術が使われたウエアラブル端末です。超小型のマイクと振動装置が内蔵され、拾った音をさまざまなリズムや振動の大きさに変換します。さらに光を放つLEDも搭載され、 耳の不自由な人に髪の毛から伝わる振動と光によって情報を伝える 仕組みです。 伝え方の種類は250以上。 例えば、音楽をリズムに変換して感じ取ってもらったり