※ 以下はご参考までに当館での事例にもとづき、資料に発生したカビへの対処についてまとめたものです。より詳しくは参考文献もしくは専門家にご相談ください。 カビが発生した資料を発見した場合は、まず被災状況を確認することが大事です。被災規模が広範囲な場合は、必ず専門家に相談し、カビ胞子の飛散を防ぐためにも資料を不用意に動かしたりしないでください。 ここでは被災規模が比較的小さな場合の資料のクリーニング方法を紹介します。 刷毛 無水エタノール(水分を30%含む濃度70%のエタノールが、最も殺菌効果が高いといわれている。しかし、水分により資料が変形したり輪染みができたりするのを避けるため、殺菌効果は落ちるが水分を含まない無水エタノールを当館では使用している。) ワイピングクロス(紙製。毛羽立ちが少なく、水に溶けにくく、紙くずが出ないタイプのものがよい。) マスク(カビのクリーニング作業をする場合は