アクアマリンふくしまの調査隊が撮影したシーラカンス=13日、インドネシア・スラウェシ島近海(アクアマリンふくしま提供) 福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」は14日、インドネシア・スラウェシ島近海で「生きた化石」と呼ばれる古代魚シーラカンスの撮影に成功したと発表した。 自走式水中カメラを使い、5月4日に水深164メートル付近で、13日には水深140メートル付近で、それぞれ成体1体を発見。黒っぽい姿を撮影した。 アクアマリンふくしまはシーラカンスの生態調査を続けており、今回は東日本大震災後初となる2年ぶりの調査。これまでインドネシアで27体、アフリカで9体の撮影に成功している。 安部義孝館長は「震災で多くの魚が死んだが、生き残ったのは『生きた化石』と呼ばれる魚種が多い。そのシンボルとなるシーラカンスの調査を今後も続けていきたい」と話した。