東京・築地の中央卸売市場で5日、今年初の取引となる「初競り」で222キロの青森県大間産のクロマグロが1億5540万円(1キロ当たり70万円)で競り落とされた。 史上最高値のついたクロマグロを釣った青森県大間町の漁師竹内大輔さん(36)は、共同通信の電話取材に驚きを隠さなかった。午前6時半ごろ、大間漁協からの電話で落札を知った。「キロ70万(円)ですよ」と言われたのが信じられず「えっ」と聞き直したという。「すごい値段。あまりの破格で何も言えない」。竹内さんは同漁協所属のマグロはえ縄漁船「第38美吉丸」の船長で、マグロ漁歴は12~13年。5日に競り落とされたマグロは昨年12月29日に釣った。同じ船に乗っていた父の薫さん(62)も01年の築地の初競りで当時最高値をつけたマグロを釣った。 [2013年1月6日9時16分 紙面から]