寂しい風景が一変! 廃墟に息を吹き込むロシア人グラフィティ・アーティストがすごい 佐藤ゆき 2012年4月24日 ほくそ笑み、怒鳴り、悩みを訴えるドラム管……上の写真のような、こんなにも感情むき出しのドラム管たちを目にしたら、思わずたじろいでしまいそうだ。 まるでアニメの一シーンのようなこの「顔をもつ」ドラム管は、ロシア人グラフィティ・アーティストのニキータ・ノメルツさんの作品「The Living Wall」のひとつである。 ノメルツさんはロシア中を旅して周り、ここぞという場所を見つけると、その場の建物や物に顔を描いていった。その対象は崩れかけた建物や荒涼とした場所が多い。対象の特徴と雰囲気を生かして、表情を描くことで、描かれた物は息を吹き返していく。 空間や物とたわむれることが好きだというノメルツさんは、作品のアイデアについては「場所自体からインスピレーションを得る」という。 恐怖に叫